阿佐ヶ谷スパイダース『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』
阿佐ヶ谷スパイダース『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』@本多劇場
作・演出:長塚圭史
出演:池田鉄洋/内田亜希子/加納幸和/小島聖/伊達暁/中山祐一朗/馬渕英俚可/光石研/村岡希美/山内圭哉
偏りはあれど少なからず芝居観てきて、この人好きだと思う演出家、作家は幾人かおります。
そんな中の1人、長塚圭史。
どう好きとか語れる口じゃないんだけど、
この人の作るものは刺激的で脳や体にビッシビシくるですよ。
の、はずだったのに!
前回の「失われた時間を求めて」、ケツの痛さと爆睡の記憶しかない。長塚氏のどういう心境の変化か分からぬが、ひたすら抽象的な内容で、大衆演劇とは言えぬ客を試すかのような作品であった。なんかスゴくがっかりしたのを覚えている。
なんでも今回はその続編的な様相を呈しているというじゃないか!
それを事前に知ってるのに、当日券買って観に行く自分。
で…
現実だったり想像の話だったりが交錯し、
そして目に見えぬ事象への問いかけをひたすら続けていき、特に何の答えも出ないままに終了。こういうフワフワしたつかみ所のない世界を見せられる芝居って難しい…笑いの要素を散りばめているわけでもなく、基本的にまじめ。言いたい事を理解しようとすると、もうワケわかんなくなる。
やっぱりこんな感じだったわけで、それでも観に行ったのは、何かの期待だったり、もはや行くという行為を遂行することに価値を見いだしていたのかもしれず…
ってそんなような話もしていたと思う。
まぁ今回は役者が良かったり、場面の転換もポンポンあったので最後まで集中してみてました。
小島聖がいいんだよなぁ