ピローマン

ピローマンPARCO劇場

作:マーティン・マクドナー
演出:長塚圭史
出演:高橋克実 山崎一 近藤芳正 中山祐一朗


今日は東京公演の楽日だった。
知恵遅れの兄を持つ作家の弟が、警察で幼児殺人事件についての尋問を受ける話。ん〜深い、そしてやるせなかった。兄は子供のころに死んでいたほうが良かったのだろうか?それはやはり結果論でしかないのであろう。結果(未来)を知っているピローマンはその子を自殺させあげる、なんとも悲しい仕事である。
ほとんど台詞のやりとりだけで展開していくストーリー、しかし間延びさせた感じを受けさせないのは4人の演技の上手さなのだろう。緊張したストーリーの中でたまに飛び出す笑いがなんとも心地よかった。芝居が終わりカーテンコールで高橋さんが私の近くに座っていた男の人を手招きしている、立ち上がった男はこの芝居を演出した長塚氏だった。でか!